【症例紹介】痛風

最近「痛風」だと言われました。

多聞先生
多聞先生

痛風の症状だけでなく、

全体を見ながら根本的な治療をする

鍼灸治療はオススメです。

東洋医学による鍼灸治療

肝の働きが高まりすぎると、結果として尿の発生も多くなりすぎます。
また、腎が機能低下していても、尿酸が充分に排泄されません。

東洋医学では「肝」や「腎」に注目して治療を進めます。
「肝」は「木」、
「腎」は「水」です。
鍼灸はこの両者の働きのバランスをうまく調整していくことができます。

痛風発症におけるもう1つの見逃せない要因はストレスです。
ストレスは根本的な原因ではありませんが、
過剰なストレスにより自律神経のバランスが崩れることが痛風の発症を招きます。
玄武堂では「自律神経免疫療法」を用いた鍼灸治療により、自律神経の乱れを正常に整えていきます。
自律神経は、無意識に起こる生体機能の調整を行っており、尿酸を作ったり、いらないものを外に出すという、その働きの1つです。

自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経によって成り立っています。
ストレスがかかると交感神経が優位になり、いつも強い緊張状態を強いられます。


このことが、さまざまな体の調整を狂わせていくのです。

鍼灸治療を受けると副交感神経が優位になり、リラックスすることで血管もゆるみ、血流が良くなります。
さらに緊張や運動不足で硬くなった筋肉もほぐれますから、筋肉によって締め付けられていた毛細血管も通りやすくなり、体中の血液循環が改善されます。
面白いことに、「肝」や「腎」の気や血の通り道である経絡は、お腹から足にかけて存在すると言われています。

痛風の症状が出やすいのも足ですから、これも何か関連があるのかもしれません。
ただ、鍼灸の治療は必ず全身のバランスをみながら進めますので、痛風だからといって足だけの治療をすることはありません。
全体を様子を観察しながら、場合によってはお腹や腕、頭などにも鍼を打つこともあります。

そもそも、痛風とは?

「風が吹いても痛い」というのが病名のいわれであるように、猛烈な痛みをともなう病気です。
主に足の親指の外側が赤く腫れあがり、歩くのも難しくなります。
まれに耳介に硬い盛り上がりができることもあります。


患者さんのほとんどは中年以降の男性で、ほぼ男性の病気と考えてもよいのですが、閉経後の女性にも発症することがあります。
近年、食生活が欧米化やストレスの増加のためか、発症する年齢が若くなる傾向があります。


痛風は一度発症すると再発しやすい病気で、再発するごとに症状は悪化するので注意が必要になります。
悪化すると足の親指に関節結節と呼ばれる硬いかたまりができて、関節が動かなくなったり、血液中に尿酸が増えすぎて腎臓が悪くなることもあります。

たかが痛風とあなどるなかれ、舐めてかかると怖い病気です。

西洋医学ではどんな治療をするの?

痛みを和らげ、高尿酸血症を改善する治療を行います。
痛みに対しては、痛風発作が起こりかけている早期の段階に効くとされている、コルヒチンという薬や消炎鎮痛剤で、痛みがある間は安静にします。
消炎鎮痛剤のなかには高尿酸血症を悪化させるものもあるので、必ず医師によって処方されたものを服用してください。

高尿酸血症の治療には、尿酸産生を抑制する薬や尿酸の排泄を促す薬を使用します。
また、西洋医学でも東洋医学でも共通することですが、痛風の場合に最も重要なのは、高尿酸血症の原因となる食生活や生活様式などを見直し、症状の悪化や再発を予防することです。

このように、ほぼ対処療法です。
なぜなら、痛風は生活習慣病であることは間違いない、と言われているからです。

痛風で苦しまれている方には、鍼灸治療はぜひ一度受けて見られては?
と、おすすめしたい治療です。

多聞先生
多聞先生

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