肝臓と言えばどんなイメージですか?
お酒の飲みすぎで悪くなる、とか!
そうですね。
でも「肝」は情緒とか心の状態も左右するんです。
「肝」は
気・血・水をスムーズに巡らせることがとても大事です。
では、この気・血・水ってなんでしょう?
「気」とは、元気や気力など、目に見えないエネルギーのこと。
自律神経や食欲や消化吸収を司ります。
人間の体内の気も、バランスが悪くなると、心と体のバランスの不安定さにつながります。
「血」とは、その名の通り血液を表しています。
「水」とは血液以外のリンパ液や汗などの体液のこと。
この三つのバランスが整っていることが東洋医学では健康な状態と言われています。
東洋医学では「気・血・水」を上手に巡らせるために、「肝・心・脾・肺・腎」という五臓が働いていると考えられています。
特に「肝」は春を司ります・
春は「肝」の働きを養うことで、自律神経や情緒をコントロールし、血を蓄え、血流を調節し、きれいな血を体のすみずみまで行き渡らせることができます。
「肝」は目や筋肉、胆のう、胃腸の働きにも関わると考えられるので、「肝」の働きが鈍ると目や筋肉に不調があらわれて疲れやすく、イライラの原因になります。
五行で言うところの「木」のまとめ
肝・胆は情緒の安定に深く関わっている臓です。
ストレスの影響をとても受けやすく、眼や月経のトラブルも出やすいので注意が必要です。
肝・胆は「木」を司ります。
臓器エネルギーは、肝臓や胆嚢です。
肝臓については、
肝臓機能の総括で、中枢神経への影響があります。
血を蓄えて、巡らせます。
いわば、気の運行調整です。
弱ると出る症状は…
- イライラする
- 目が痛む
- 怒りっぽくなる
- 目が充血する
- 眼精疲労
- 視力が減退する
- ドライアイ
- 懐疑心が強くなる
- 憂鬱になる
肝の血液不足になると・・・
- 筋肉がひきつる
- 筋肉が痙攣する
- 知覚が麻痺する
胆嚢については・・・
胆汁を貯蔵し分泌して消化を助ける臓器です。
あと、決断を司り、勇気を出すのに必要な臓器だとも言われています。
弱ると出る症状・・・
- 決断力や実行力が低下します。
- 恐怖心が強くなります。
- 話をするのが億劫になります。
肝の血液不足・・・
- イライラしやすくなります。
- 精神不安や不眠を引き起こします。
肝を補う食べ物
- 臓を補う肉 鶏
- 臓を補う五穀 麦
- 臓を補う五菜 ニラ
- 臓を補う五果 すもも
酸はすっぱいもの、そして渋いものがキーワードです。
肝臓に働きかけ、相生関係により、心臓の働きを応援します。
筋肉を引き締める働きがあります。
相剋関係により、脾に働きかけます。
情緒の安定に深く関わっている場所でもあるので、木の五行を補うためには
以下にあげる食材をよく摂ってください。
梅干し・ほうれん草・小松菜・大麦・ふき・菜の花・レモン・ひじき・しじみ・牛すじ・豚レバーなど、主に酸っぱい・青い食物です。
食材の「五味」(酸・苦・甘・辛・鹹かん)・「帰経(きけい)」(食材が身体のどの部分に作用するかを示したもの)を使って、調整できるので、体調や感情を調節することもできます。
例えば「木」の五行が弱っていると、木に属する肝臓や胆嚢の働きが弱まってしまいますが、直接肝に働きかける「帰経」の食材や、相生関係で木の肝を応援してくれる水の五行に属する食材を使って肝の機能を助けることもできます。
また、逆に興奮や怒りなどで肝の働きが過剰になりすぎている時には
まとめ
「肝」は季節で言うと春です。
- 春風が強い時に病気が発症することが多いです(風邪)
- 怒ることで臓器が病み、肝が病むと怒りやすくなります。
- 症状は筋膜や目に現れます。
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