「陰陽五行」知っているようで知らない人が多いこの言葉。

五行

先生、東洋医学の基本の考え方って

一言で言うとなんですか?

 

 

多聞先生
多聞先生

それは「陰陽五行」の考え方です。

ぶっちゃけ「陰陽五行」って何?

「陰陽五行」は古代よりいろんな学問の基礎です。
僕が扱っている東洋医学はもちろんのこと、四柱推命、易学や気学の占いを始め、哲学なんかにも取り入れられています。

でも「陰陽五行」そのものをよく知っている人はあまりいません。
あまりにも抽象的すぎて、なんとなくはわかるのだけど、具体的には意味はわからないからだと思います。
みなさんもそうなんじゃないでしょうか?

 

例えば、会議室にあるホワイトボード。
白いということでは、五行では「金」です。
だけど、何かを書いて理解してもらうときには、「火」に意味が変化します。
「金」なのか「火」なのか決まっていない、っていうことであれば混乱するのも当然です。
さらには、ホワイトボードが四角い、ということに着目すると、「土」に変わります。

こうなってしまうと、何がなんだかわからなくなります。

 

僕たちは、すべてを当てはめる、正しいか間違っているか、という判断に慣れているので、
曖昧な、正解が一つではない、概念的なものを理解することが難しいのです。

「陰陽五行」は「象徴学」?

「陰陽五行」は「象徴学」です。
象徴(しょうちょう)は、抽象的な概念を、より具体的な物事や形によって表現することなんですが、ウィキペディアによると…

日本語における「象徴」という言葉は、使用法から細分した場合に、
次の様なものがある。

  1. あるものを、その物とは別のものを代わりに示すことによって、間接的に表現し、知らしめるという方法。
  2. 抽象的な概念、形のない事物に、より具体的な事物や形によって、表現すること
  3. ある事物の側面、一点を、他の事物や形によって、強調表現すること。

考えれば考えるほど、だんだんとわからなくなってしまいますね。

では概念ってなんでしょう?

概念の定義

簡単にいえば「理解している物事に共通している特徴」という意味の言葉です。
僕たち人間は物事を知る時に、それぞれに共通する特徴をとらえて理解しています。

例えば、猫なら足が4本あって、顔が丸く、耳がとがっていて、髭がある、などの特徴を捉えて、僕たちは「それが猫である」と認識しています。
猫の概念を持っていれば、三毛猫を初めて見た人でも、ペルシャ猫を初めて見た人でも、それが猫であるとわかります。
逆に、猫の概念を持っていなければ、三毛猫を見てもそれが何かはわかりません。
猫の概念が無い場合は三毛猫を個別の動物として認識して、ペルシャ猫も野良猫もそれぞれ別の種類の動物の認識になります。
これは、かなり手間のかかる認識作業ですよね。

概念を使うと認識をとても合理的なものにすることです。
普段、概念を意識していませんが、概念は僕たちを取り巻く環境を認識する上で、とても役立つものなのです。

これを無意識に行ってしまうところが、人間の脳みその凄いところです。

 

「陰陽五行」は「象徴学」であるので、つまりは象徴を見る癖をつけることが理解するためのコツ、ということになるのかもしれません。

陰陽のこと…。

人間はどうやらなんでも2つ以上のもので比較してでないと物事を認識できないようです。
この世はわかりやすいように、二つの相対する概念から成り立っています。
「このペンについて考える」
よりも
「ペンと鉛筆の違いを考える」方が上手く頭が働きませんか?

男女、天地、左右…反対の概念はたくさんありますが、二つだとあまりにもおおざっぱすぎるので、五つまで広げたのが「五行思想」です。
僕たちの身体は五体、指は五本、二の次に数字で言うなら五が身近なのは、なんとも神秘的ではありませんか?

ちなみにこの「陰陽五行」を用いて占いをする人のことを「陰陽師」と言いますが、これは「おんようじ」と読みます。
でも「陰陽五行」は「いんようごぎょう」です。

まとめ

東洋医学では、「陰陽五行」は「五臓六腑」とは切り離して考えることはできません。

現代は物質的な世界観にみなさんどっぷり浸かってしまっています。
物事の背景が、全体的なことが。
理解できなくなってしまっていることを感じています。
すべてをいいか、悪いかだけで判断してしまうそんな世の中です。
だからこそ、抽象的な象徴学「陰陽五行」の考え方は必要なのではないか、と思っています。

多聞先生
多聞先生

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