最近寒くて手足が冷えるんです。
冷えるにも、原因があります。
東洋医学による治療
しびれを引き起こすものとしては、中枢神経系のもの、末梢神経系のもの、悪性腫瘍、また膠原病・糖尿病などの内科的疾患や化学薬品・薬物による中毒などが要因となって末梢神経が侵される多発性神経炎によるもの、末梢の血行障害によるものなどがあります。
しびれの出現する部位はこれらの原因によってそれぞれ変わってきます。
中枢系統のしびれ以外はほとんど鍼灸で対応できます。
しびれに対して鍼灸治療は効果をあげています。
しびれは鍼灸適応症の中で最も得意な疾患の一つです。
手足のしびれのことを、東洋医学では「麻木」と言います。
臨床的には、四肢麻木(両手足のしびれ)を呈するものは少なく、両手か両足あるいは片側の肢体の麻木が多いと言えます。麻木については、虚実を弁別すべきで、虚証の麻木は患肢が軟弱無力であり、実証の麻木では患肢の疼痛や張った感じを伴うところが、主な鑑別点です。
治療上は、「虚はこれを補い、実はこれを瀉す」で、補法では補気血・建中焦を主とし、瀉法では?風・散寒・化痰・活血・行滞・熄風などを用います。虚と実が混じり合った虚実挟雑の場合には、虚と実いずれが主体であるかを弁別し、症状の緩急を推測して、補・瀉を組み合わせるべきです。
手足の冷えのことは、「手足厥冷」と言います。
原因としては、温める力がない「陽虚」や陽気が滞る「陽気鬱阻」のほかに、東洋医学に特徴的考え方として、外邪が熱となって体の内部にこもってしまい、陽気が四肢末端に達することができず手足厥冷が生じる「熱邪内鬱」という証があります。
陽虚の手足厥冷では全身が寒象を呈し、手足から肘・膝までが冷えますが、熱邪内鬱の場合は冷えが腕関節・膝関節を超えることはありません。
東洋医学による鍼灸治療では、このような状況を詳細な情報から見極め、適切に治療することが可能です。また、自律神経の乱れからくる手足の冷えには、自律神経免疫療法も効果を上げています。
両手足の爪の両側を、軽く刺激することで、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができ、温度に対する感覚も調整することができます。
インディバ・アクティブによる治療
しびれについては、筋肉が硬化することによって神経を圧迫し、神経の走行にそってしびれる症状について、特に効果を発揮します。たとえば坐骨神経痛に伴う足のしびれ、などです。
インディバ・アクティブによって臀部の筋肉を温め、神経への圧迫を取り除きます。
神経への圧迫が長く続くと、神経伝達が鈍くなるため、できるだけ早期に治療することをお勧めします。
また、神経自体の損傷についても、再生を早める働きが確認されています。
手足の冷えについて、インディバ・アクティブの施術は大変効果を発揮します。
手足を直接温めることももちろんですが、背部や臀部など、大きな筋肉を温めることで、血流を改善し、さらに深部を温めることによって、細胞レベルでの活性化を行うことができます。
手足のしびれ・冷えとは
手足のしびれには、
- びりびりとした正座した後の足のようなしびれ
- 感覚が鈍い感じ
などが含まれます。
しびれが出てくる場所は、実は脳・脊髄といった中枢神経、脊髄から枝分かれして手足の末端まで延びている末梢神経の、どこに異常が起きても起こります。
手足を含む体の半身にしびれがある場合は、脳や脊髄(特に頚髄)に問題があることが考えられます。 片方の手・腕だけがしびれる、というような場合、頻度としてはまず頚椎周囲の病気を疑います。
脊椎の間にある椎間板という組織が神経を圧迫する椎間板ヘルニア、 また加齢により脊椎が変型し神経の通る場所が狭くなって症状が出てくる頚椎症などが代表的な病態です。
同様に足だけがしびれるという場合、やはり頻度としては腰の椎間板ヘルニアや腰椎症が原因であることが 多いと考えます。
手のひらだけがしびれる、という場合は、頚椎症のほかに末梢神経の圧迫によるものも少なくありません。
親指から薬指までが主にしびれる手根管症候群は手首のあたりで正中神経という神経が圧迫されて起きるものです。 また、薬指と小指にしびれがある場合は肘の内側で尺骨神経が押されている可能性があります。 これらのしびれは、夜寝ている間に悪くなる、目が覚めた時が一番しびれている、という特徴があります。
最近、足の裏のしびれに対し、足首で脛骨神経が圧迫されて起きるという足根管症候群という病態がクローズアップされてきています。
なかなか確定的な診断は難しいのですが、腰椎症ではないことをMRIなどで確認した後は、症状の程度に応じて 手術を試みられることになる場合もあります。
その他糖尿病などの全身性の病気による多発性の末梢神経障害、いわゆる多発神経炎や、血管炎などでの神経障害など、 しびれの原因は多岐に渡ります。適切な対応で、治る、あるいは軽くなる場合も少なくありませんので、 気になるようでしたらぜひご相談ください。
冷え症の原因
冬場にある程度手先や足先が冷たくなるのは、当然のことです。ところが外気温によって冷やされる程度ではなく、手と足の先端がかなり温まりにくく、慢性的に冷えているような感覚があるときに、冷え症と呼びます。
夏なのにからだが冷えている、あるいはからだが冷たいと感じている症状などもそうです。からだの中から冷えるため、少しからだを動かしたくらいでは、なかなか温まらないのです。
冷え症は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。
自律神経の乱れ
【東洋医学による治療】の項でも述べましたが、ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。
また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。こうして、夏でも冷え症になるのです。
皮膚感覚の乱れ
きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。
血液循環の悪化
貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。
筋肉の量が少ない
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。
また、女性だけではなく、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。
女性ホルモンの乱れ
ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。
手足に特に冷えを感じるわけは…
私たちのからだは、重要な臓器が集まるからだの中心部を一定の温度(通常は37度前後)に保とうとしています。
特に寒いときは、からだの中心部に血液を集めて、体温を維持しようとします。そのため末端である手先や足先には血液が行き渡りにくくなり、温度が下がりやすくなって、冷えを強く感じるようになるのです。
西洋医学ではどんな治療をするの?
しびれは、手足に力が入りにくくなる「運動麻痺」と、正座のあとのようなジンジンする「感覚の異常」の2種類に分けられます。
どちらかのみが起こる場合と、両方が同時に起こる場合があります。
運動麻痺は、脳から手足を動かす命令を伝える運動神経の経路に障害が起こり、手足の筋肉に思い通りに力が入らなくなったり、筋肉が衰えてきたことから発生します。
一方、感覚の異常は、手足の感覚を脳に伝える神経の経路に障害が起こって出てきます。
手足のしびれ
障害された神経を回復させる薬、痛みがあれば痛み止めなどを用いた投薬治療が行われます。
また、カラーやコルセットを使って患部を安静にする方法もあります。
筋力低下などが原因の場合は、リハビリも行われます。
また手術は、症状が急速に進行する場合、他の治療を行っても十分な改善がなく日常生活や仕事に支障がある場合、早期の治療効果を希望される場合などに行います。
手足の冷え
手足の冷え(冷え症)は、寒さや血行不良が大いに関係するのですが、さまざまな対策を講じても治りにくい場合には、ほかの病気が隠れているケースもあります。
低血圧や貧血、膠原病や甲状腺機能低下症などが考えられるほか、手足の動脈が詰まって血行障害を起こすASO(閉塞性動脈硬化症)は運動不足やタバコの吸いすぎの人に多くみられます。
また、レイノー病、バージャー病、全身性エリテマトーデス(SLE)なども、手足の冷え(冷え症)に似た症状があらわれます。
それらについては、西洋医学的治療を行うことが可能です。
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