最近、めまいが酷くて・・・
歳取ったからかしら・・・?
ヒトコトでめまいと言っても
原因もさまざまです。
東洋医学による鍼灸治療
西洋医学的治療では、すっきりとめまいが治らない場合があります。
肩こりによる血液循環の悪さや首のコリを伴うめまい、
自律神経のアンバランスによって起こるめまいなど、
原因によってはお薬よりも鍼灸の治療のほうが効果的なことも多いのです。
まずはめまいを発症させた日常生活の習慣がありますので、
その改善をお願いした上で、鍼灸治療は進めていきます。
めまいの多くは耳に原因があることは下記のとおりです。
東洋医学では耳は腎(腎臓そのものではなく、腎臓が司っている多くの働きの総称)が司っていると考えます。
そこで、腎の経絡を整えることをします。
また、めまいそのものの原因や悪化の原因である自律神経の調整に鍼灸はとても役立ちます。
めまいと関係するのは・・・
めまいと関係が深い臓腑が下記の肝・腎です。
めまいは2つの臓腑の働きのいずれかが乱れて起こる
と考えています。
肝(木)
「めまいは肝に属す」といわれ、めまいと最も関係が深いのは肝だと考えています。
肝は肝臓機能の働きだけではなく、自律神経の働きを調整して全身の血液循環をコントロールしています。
血流や筋肉の働きも管理していますから更年期の問題や肩こり等も肝が関わってきます。
目の使いすぎ、神経の使いすぎ、ストレス、寝不足、過労等は肝を消耗させる事になります。
結果として自律神経の働きが乱れ、脳や内耳の方へ十分血液が循環しなくなり、めまいの症状を起こします。
肝と関係のあるツボがよくめまいの治療で用いられます。
腎(水)
耳は腎とも深く関係が有ります。
東洋医学でいう腎は泌尿器だけでなく、内分泌(ホルモン)系、免疫系、生殖能力、骨や歯、耳、髪、腰、ノド等と関係しています。
発育・成長・老化と関係していますので、年をとる毎に腎の機能は低下していきます。
いわゆる「腎虚(じんきょ)」と呼ばれる状態です。
腎虚になると骨や歯は弱くなり、尿の出方、生殖能力も弱ってきます。そして耳の方も、耳鳴りや難聴が起き易くなります。耳の内耳の平衡器官の方が障害されるとめまいが起こります。
玄武堂の治療は?
鍼灸治療により、自律神経の乱れを正常に整えていきます。
自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経によって成り立っていますが、ストレスがかかると交感神経が優位になり、いつも強い緊張状態を強いられます。
これがさまざまな体の調整を狂わせていくのです。
鍼灸治療を受けると副交感神経が優位になり、リラックスすることで血管もゆるみ、血流が良くなります。
さらに緊張や運動不足で硬くなった筋肉もほぐれますから、筋肉によって締め付けられていた毛細血管も通りやすくなり、体中の血液循環が改善されます。
また、緊張や疲れからくる肩こりにも直接鍼を届けることで、筋肉をゆるめることができます。硬い筋肉によって阻まれていた血行が改善し、脳に充分な血流が届くようになります。
これにより、めまいが改善されるのです。首の筋肉や靱帯に問題がある場合も、鍼灸の治療によって改善が可能です。
鍼灸治療の場合、問題のある局所だけでなく、全身のバランスをみながら治療いたしますので、めまいの治療といっても鍼やお灸をする場所は手や足、ときにはお腹などに及ぶ場合もあります。
めまいの原因がさまざまであるように、めまいだからといってすべての人全員に、同じツボに鍼を打つとは限りません。
それが「鍼灸治療はオーダーメイド治療である」と言われるゆえんです。
症状が出たということは、病に至るまでの過程があり、土壌があったということです。症状をとることだけに留まらず、全身の健康状態そのもの、さらには心身の健康に至るまで改善していくのが鍼灸治療の特徴であり、良さでもあります。
ただ、慢性化しためまいの場合、改善までに長い時間が必要になることもあります。
あきらめず通院されることを
強くお勧めします!
めまいの種類
① 回転性のめまい
- 自分がグルグル回る感じ
- 周囲がグルグルまわる感じ
- 回る感じではなく、物が左右や上下に流れるように感じ
- 歩くとふらつくことも・・・。
耳の中にある平衡器官に急激な変化が起きたから。
耳の病気以外に、脳の病気で起こることもあります。
耳の病気であることが多いため、めまいと同時に難聴が起こることが多いです。
音が聞こえづらかったり、耳鳴りがしたり、耳が詰まった感じがします。
耳の中にある前庭系という器官は、体のバランスを保つ働きをしています。ここに異常が起きるとめまいが生じます。
その際、めまいに伴っていくつかの症状が起きることがあります。
それは、前庭系が脳のなかでいろいろな経路とつながっているからです。
② 動揺性(浮動性)のめまい
- 体がグラグラ揺れている感じ
- フラフラする感じ
- からだがフワフワして宙に浮いたような感じ
- 船に揺られているような、雲の上を歩いているような感じ
- 歩くとふらつく感じ、まっすぐに歩けないこともある
耳の中の平衡器官がおかされたときに起こることが多いようです。
フラフラして歩きにくいときには、小脳に原因がある場合もあります。
頭痛や顔面あるいは手足の痺れ、麻痺などを伴う場合にも脳の病気が疑われます。
③ クラッとするめまい(たちくらみ)
- 立ち上がった瞬間にめまいがする
- 立っていて目の前が暗くなる感じ
起立性調節障害といい、子供に多い症状です。
血圧の低い人にも起こりやすいと言われています。
血圧が急激に変動すると、脳に送られる血液量が不安定になるためです。
このようなめまいなら心配いらないことも多いのですが、長くつづくようなら専門医を受診してくだい。
全身性の病気の可能性が考えられます。
立ちくらみは深刻な症状ではありませんが、血圧の高い人や、動脈硬化症の人が立ちくらみを起こすと危険です。
立ちくらみは急に血圧が下がったことを意味しますが、血圧の高い人や、動脈硬化症の人が急に血圧が下がると脳梗塞をおこす危険があります。
また、不安や心配事、ストレスなどが積み重なった場合にもめまいが起こることがあります。
西洋医学ではどんな治療をするの?
薬の投与
めまいを起こす原因を改善するお薬と、めまいによって引き起こされる症状を抑える薬が処方されます。 薬が飲めないほど症状がひどい場合には注射や点滴をします。
例)抗めまい薬・循環改善薬、吐き気止め、抗不安薬、浸透圧利尿薬、ステロイド薬、ビタミン剤など
外科的治療
薬によっても症状が改善せず、日常生活に支障をきたす場合、外科的手術によってめまいを起こす神経を取り除くことが行われることもあります。
まとめ
めまいと関係が深い臓腑は肝・腎です。
肩こりによる血液循環の悪さや首のコリを伴うめまい、
自律神経のアンバランスによって起こるめまいなど、原因によってはお薬よりも鍼灸の治療のほうが効果的。
「鍼灸治療はオーダーメイド治療である」ため、一度ご相談ください。
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