女性の身体はデリケートです。
いつまでも美しくいたいと思うのは世の常です。
ですが健康なくして「美しさ」を保つことすらできません。
今回は女性の身体と骨粗しょう症
「腎」の関係の話をします。
エストロゲンの低下と骨粗しょう症発症の関係
女性の生涯における骨量の変化は、成長期に増加して30歳頃にピークを迎え、その後は低下します。
古い骨を溶かし新しい骨をつくるバランスのとれた骨代謝にはエストロゲンが深く関係していて、エストロゲンが低下する閉経後には骨量も急激に低下して骨粗しょう症のリスクが高くなります。
骨粗しょう症とは
骨は髪や肌と同じように新陳代謝を繰り返しています。
古くなった骨を壊す細胞(破骨細胞)と新しい骨をつくる細胞(骨芽細胞)のバランスのとれた働きによって、骨量が安定し強さが保たれています。
加齢に伴ってエストロゲンが減ると破骨細胞の働きが盛んになり、骨をつくる骨芽細胞の働きが追いつかなくなるため骨量が減ってスカスカになった状態が骨粗しょう症であり、骨折のリスクが高くなります。
腰が曲がったお年寄りも圧倒的に女性の方が多いのでわかるように、
骨粗しょう症も女性が圧倒的に多いです。
骨粗しょう症に関しては「腎」の機能が大きく関わっています。
五行で言えば「水」です。
「腎」について
「腎」は、五行の「水」に属します。
「腎」は、西洋医学的には、血液を濾過して尿を作るいわゆる腎臓としての機能も含みますが、それ以外に多くの働きを持っています。
東洋医学の「腎」は、成長、発育、生殖に関する働きを生涯にわたって左右する非常に重要な生命力の元と考えられています。
他の臓器はすべて高めるとよくないことも含みますが、「腎」だけはどれだけ高めてもいいとされています。
この「腎」の調節によって、幼児期から思春期・壮年期への成長や機能の発達に関係があります。
「腎」は、性機能や排卵・月経などの生殖機能と関係が深いほか、骨の発育や維持、歯・髪などとも深く関わっています。
「腎」の勢いの衰えとともに、老年期に移行します。
加齢よる「腎」の衰えと共に骨粗しょう症になります。
骨粗しょう症にならないためには、「腎」の勢いを温存するように日常生活を送らなくてはなりません。
「腎」は、背筋や腰の筋肉、下半身の力と関係しているので、老年期になると、「腎」の衰えと共に腰が曲がったり、足腰が弱くなってきます。
排尿の異常や夜にトイレが近くなることも「腎」の機能と関係します。
「腎」の外界との連絡口は、まず耳であり、ほかに「二陰」があります。
「二陰」とは尿道を含む外性器と肛門の二つの口を指します。
「腎」は、生殖機能のほかに排尿排便の調節とも関係します。
高齢者の大小便の失禁は「腎」の衰えと関係するんのです。
老人性難聴や耳鳴りも「腎」の衰えと関連します。
「腎」と関連する病的症状は、無月経、子宮発育不全、排卵異常、不妊、無精子症、精子過少症、インポテンツ、早漏などの生殖機能異常のほか、 尿閉、排尿の勢いが悪い、頻尿、夜尿、失禁などの排泄異常、難聴、耳鳴り、眩暈、白内障、骨粗鬆症、歯が抜ける、白髪、脱毛などです。
まとめ
・エストロゲンが低下する閉経後には骨量も急激に低下して骨粗しょう症のリスクが高くなる。
・骨粗しょう症は圧倒的に女性が多い。
・「腎」は、五行の「水」に属す。
・「腎」は他の臓器と違い、どれだけ高めてもいい。
・「腎」の連絡口は、耳と尿道を含む外性器と肛門「二陰」。
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