【症例紹介】耳鳴り・難聴

多聞先生
多聞先生

耳の疾患は

「腎」が関係しています。

東洋医学による鍼灸治療

西洋医学的に証明されているように、耳鳴りには頸や肩の筋肉の緊張やコリと、自律神経の関与が深く関わっています。
内耳を全て切り取ってしまっても耳鳴りが起こるといわれているように、耳鳴りには脳も関係しているようです。 逆にいえば、頸と肩のこりをゆるめ、内耳や脳への血行循環を改善し、リラックスさせて副交感神経を優位にすれば多くの耳鳴りは改善するということです。

玄武堂では自律神経免疫療法を用いた鍼灸治療により、自律神経の乱れを正常に整えていきます。
鍼灸治療を受けると副交感神経が優位になり、リラックスすることで血管もゆるみ、血流が良くなります。さらに緊張や運動不足で硬くなった筋肉もほぐれますから、筋肉によって締め付けられていた毛細血管も通りやすくなり、体中の血液循環が改善されます。鍼を刺す刺激によって血流も改善し、「軽くなった」「やわらかくなった」と感じていただけるはずです。
肩や頸を通って内耳や脳に到達する血管も、硬くなった筋肉によって締め付けられることがなくなります。お灸によって物理的に温める方法も血行の促進、免疫力の向上につながります。 なにより、鍼灸によって副交感神経が優位になることが知られており、リラックスした状態では耳鳴りが気にならなくなるのです。

また、東洋医学の考え方では「耳」は腎(腎臓そのものではなく、腎臓が司っている多くの働きの総称)が司っていると考えます。

では、「腎」とはなんでしょうか?

「腎」はまず、「先天の精」が蓄えられているところです。「先天の精」とは両親からもらった生命力のことで、「腎」にこれが保存されています。この貯金を使い果たしてしまうと命が燃え尽きると考えられています。 ですから、人間はこの貯金を減らさないように、毎日食べ物や飲み物、空気などから精を得ているのです。
外から得られるこれらの精を「後天の精」と呼びます。 「腎」はいわゆる臍下三寸、丹田といわれる場所にあるともいわれています。 「腎」の働きが弱ると、生殖機能が衰え、耳に問題が起こったり、骨がもろくなったり、朝早く目覚めて睡眠時間が短くなったりします。また、疲れやすくなるのも特徴です。
いわゆる老化現象と呼ばれるものは、腎の働きが弱ることで(つまり、先天の精のストックが減ることで)起こってくると考えられています。

鍼灸では、この「腎」に働きかける治療もできます。 腎の経絡はお腹から足の裏まで続いているので、足に鍼を打つこともありますし、お腹に打つこともあります。患部としての耳のそばに打ったり、前述したように頸や肩に打つことも多いのです。
耳鳴りなのに、なぜ全身を治療するのかと思われるかも知れませんが、それはこのような東洋医学的な見地に立った治療をするためです。 耳鳴りが全身におよぼす影響を考えれば、むしろ全身を治療しないほうが不自然と言えるかもしれません。

耳鳴りとは?

耳の中、あるいは頭の中で本来ないはずの音が聞こえている状態を言います。 蝉が鳴いているような「ジー」という音であったり、高音の「キーン」という音であったり、低めの「ゴー」という音であったりします。ときには音楽のように聞こえたりすることもあります。
耳鳴りによって不眠や鬱にまで発展することもありますが、ご本人のつらさが客観的に分かってもらいにくいため、患者様の精神的苦痛が増すケースが多いようです。

耳鳴りには、まず大きくわけて2つの分類があります。

① 自覚的耳鳴り

自分にしか聞こえない耳鳴りで、ほとんどの耳鳴りはこちらに属します。
難聴をともなうことが多く、難聴の程度もほとんど自覚のない軽いものから、生活に支障をきたすほど重いものまでさまざまです。耳鳴りがあっても気にならない人も多いようです。なお、非常に静かな環境にいると「シーン」という音が聞こえることがありますが、これは生理的な耳鳴りであり、全く問題ありません。

② 他覚的耳鳴り

他覚的耳鳴りとは、外部からも聴くことのできる耳鳴りです。つまり、実際に聞こえる音ということです。耳のそばに聴診器を当てたりすると他の人も聴くことができます。音の原因は耳の中の筋肉の痙攣、鼓膜の異常、顎関節の発する音、血管の拍動などが考えられます。この音は、心臓の拍動に合わせて聞こえるのが特徴です。

耳鳴りの原因

耳鳴りの原因は、耳の病気や全身の病気である場合もあります。
あるいは薬の副作用としても起こり得ます。 ただし、原因が特定できない耳鳴りのほうが多いのも事実であり、これが治療を難しくしています。

① 耳の病気による耳鳴り

耳鳴りを起こす病気としては、内耳炎、滲出性中耳炎、耳垢塞栓(耳垢が耳道をふさいでしまうもの)、耳管狭窄症、耳硬化症、メニエール病、老人性難聴、突発性難聴、聴神経腫瘍、外傷(耳そのものの怪我)などがあります。 難聴を起こす病気はすべて耳鳴りを伴う可能性があるということです。 耳の病気による耳鳴りは、原因となる耳の病気が治ればなくなります。

② 耳の病気以外で起こる耳鳴り

耳の病気以外でも耳鳴りが起こることがあります。
むち打ち症、顎関節症などで強い耳鳴りが出ることが知られています。 これは、内耳の神経と首の筋肉に密接な関係があるためで、むち打ちでは6割の患者様に耳鳴りが起こるというデータもあります。
また、薬の副作用によって耳鳴りが起こる場合もあります。薬による副作用で起こる耳鳴りは、服用をやめることで治ることもありますが、治らないこともあります。

西洋医学ではどんな治療をするの?

今のところ、残念ながら耳鳴りの特効薬と呼べるものはありません。そのため、いろいろな治療法が試されています。主な治療法は以下のとおりです。

例)薬を使う方法、音を利用した治療、心理療法、理学療法や民間療法、その他、人工内耳、電気刺激法など

多聞先生
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