五行説とパワーフード

五行

なんでも五行(木火土金水)に当てはまるなら
食べ物ももちろんありますよね?

多聞先生
多聞先生

もちろんです。

「何を食べればいいですか?」

この質問が患者さんからめちゃくちゃ多いです。

 

食べ物の意味

人は美味しいものをたくさん運ぶために、二足歩行になったという説があります。

現に、チンパンジーに美味しいエサと普通のエサを与えると、美味しいエサを与えた方が二足歩行する確率が上がるそうです。
進化の過程に影響するほど、人と食べ物は深い関係があります。

あなたもおばあさん、お母さんに
「風邪気味だから、ネギをいっぱい食べてね」とか
「冬至だからかぼちゃを食べよう」とか
「弱っているところを食べた方がいいんだよ」など。
そう言われたことがあるやもしれません。

民間伝承や言い伝え、おばあちゃんの知恵袋は、ちゃんとその食べ物が持つ栄養や五行説薬膳の考えとリンクしていることが多いようです。

『パワースポット』や『パワーストーン』があるように
食べ物や料理にも体を元気にしたり、気持ちを高めたりして、よい方向に導いてくれるパワーがあるんです。

その人の今の体調や状況にあったパワーの食べ物をベストなタイミングや量で体に入れてあげて、体調を整え、運気をよくすることが「食べること」の本来の意義です。

だから『食』という漢字は「人」を「良」くすると書くのではないか、と思います。

薬膳とパワーフード

『薬膳』と聞くと「漢方」とか特別な食材を使うのかな?

というイメージがつきまといます。
確かに薬膳はそういう面もあります。

古き中国の皇帝には主治医がたくさんいて、もちろん病気を治す医者もたくさんいました。
その中でも国の情勢や皇帝の体調をよくみて、皇帝の病気を未然に防ぎ、元気でいられるような食事を考える『食医』という医者は大変位が高かったそうです。

その食医の教えが『薬膳』の基本。

ならば「その人のことを考え、状況に合わせてその人のために作った料理」はまさに『薬膳』そのものです。

食べ物や料理には、それぞれにパワーがありますので、スーパーで手に入る材料で手軽に作れます。

あなたの身近にある『薬膳』はなんでしょう?

実家のご飯、
季節にあった旬の食材、
夏の盛りにはさっぱりした料理、
冬の寒い時には消化のいいおかゆ、
勝負前にはゲン担ぎのトンカツ。

家族のことを考えてご飯を作るお母さんは、まさに家族の『食医』です。
実際に実家のご飯って、食べると元気が出ますよね。

毎日食べても飽きない実家のご飯は一番の薬膳であり、あなたのパワーフードです。

五行説とパワーフード

世の中のものは(木火土金水)の5つに必ず分類され、互いに影響し合う。

という考えなのが五行です。
もちろん『薬膳』にも取り入れられています。

その分類は万物にあり、もちろん食材や調理方法にも及びます。

食材のパワーや効能は一つではありませんし、ふたつの分類に当てはまる食材もあります。

ぜひ気になるジャンルの食材は試して欲しいのですが、ここで注意点があります。

「○○運を上げたいから、それしか食べない」というのはオススメできません。
例えば『火』の料理は恋愛運アップや脂肪燃焼のパワーを持つ、女性に嬉しい料理です。
だけど、食べすぎてしまうと、そのパワーで自分の体や他の運まで食べ尽くしてしまう、と言われています。
心を強くするパワーの『金』の料理は、食べ過ぎると傲慢に。
蓄えるパワーを持った『土』の料理は食べ過ぎれば財産や知識だけでなく、脂肪も蓄え始めます。
「摂りすぎ」「摂らなさすぎ」は運気にも健康にもよくありません。

何事もバランスが大事です。

食べ物の相生(そうしょう)と相剋(そうこく)

五行のお互いの関係には『相生』と「相剋」という性質があります。
これは食べ物でももちろんあります。

相生は相手を強め、相剋は相手を弱める関係性です。

例えば、水と火は相剋の関係です。

 

水は火のパワーを弱める、ということになります。

せっかく恋愛運をあげるために『火』のものを食べたのに、『水』のものを食べたらもったいない?

なんて疑問が浮かぶかもしれません。
食材の効能はひとつではなく、火のパワーには『テンションアップ』という効能もあります。そこに水のパワーが持つ『クールダウン』の効能が入れば、テンションが上がりすぎて周りから浮かないようにバランスをとってくれます。

パワーフードの『相剋』の役割は『弱める』のではなく『まろやかにする』のです。

この五行、関係性が栄養素とリンクしているものも多いのが特徴です。

例えば、『じゃこおろし』おかずにもおつまみにもいいのですが、
しょうゆもいいですけど、酢しょうゆやポン酢をかけると、グッと味が引き立ちます。

栄養面から見ると、大根はじゃこのアミノ酸を体が吸収するのを防いでしまいますが、ここで酢を足すと、栄養の吸収を助けてくれると言われてします。

パワーフードの五行の分類で言うと、大根は「土」じゃこは「水」です。
「土は水をせき止める」といわれ、相剋の関係です。
そんなじゃこの吸収を減らす大根の存在を、酢が抑えてくれているんです。

さらに、じゃこと酢は「木は水で育つ」として相生の関係なので、木の疲労回復パワーを強め、疲れもとってくれます。

相生も相剋も上手く使うと、味も栄養も運気もバランス良くアップします。

食べ物の分類

鶏肉、葉物、梅、果物、麦由来なもの、酸っぱいものなど。
仕事運を持ち、疲労回復、成長、リフレッシュ、などのパワーを持ちます。

 

羊肉、トマト、鮭、赤みの大型魚、焦げ目のついたもの、苦いものなど。
恋愛運・勝負運を持ち、脂肪燃焼・テンションアップなどのパワーがあります。

 

 

牛肉、炭水化物、ねぎ、根菜、熟成されたもの、甘いものなど。
健康運、貯蓄運を持ち、精神安定、色気増進、過去との区切りなどのパワーを持ちます。

 

馬肉、乳製品、ごま、スパイス、油分、きのこ類、乾物、辛いものなど。
金運を持ち、悪流を断ち切る、メンタル強化、肌以外のアンチエイジングなどのパワーを持ちます。

 

豚肉、魚、卵、豆、海藻、茹でたもの、塩気のあるものなど。
対人運を持ち、現状打破、潤い増進、美肌などのパワーを持ちます。

 

まとめ

「目は心の窓」とも言いますが、「口は心の入り口」です。
無性に食べたくなる食べ物は、今あなたが足りないものや、欲している食べ物なのかも。

元気がないなら、なぜ元気がないのでしょうか?
体が疲れているからなのか、心が疲れているからなのか・・・。
これが絶対ということはないですが、

ぜひ「五行」の考え方を食べ方にも取り入れてみて欲しいです。

 

多聞先生
多聞先生

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