生きていく上で大切なもの3つ答えてください。
そう言ったらあなたはどう答えますか?
食事、呼吸、睡眠、かしら?
仕事、お金、家庭かな。
どれも正解です。
実はこの質問の答えは一つではありません。
この世を取り巻く世界はすべて両極がある。
先程の答えで言うと、現実的な答えと、文学的な精神的な答えの両方が出てくるかと思います。
「食事、呼吸、睡眠」は肉体を養うもの。
「仕事、お金、家庭」は生活する上で必要なもの。
「愛、夢、生きがい」となれば、精神的なもの。
だけど、どれも大切なもので必要なものです。
私たちを取り巻く世界はすべてが両極があるのですが、ついつい片方を見失いがちなのもあります。「女ごころは女でないとわからない」と言いながらも女の人は男の人を求めます。
男も同様で、陰陽は常に同居しているのに、分離しがちです。
「陰陽五行」はこんな原理を、森羅万象に当てはめて整理理解するためのグッズです。
身体の中の陰と陽のバランスが大切
この図は対極図とか陰陽魚などと呼ばれ、陰陽学説では、世の中のすべての物は陰と陽に分けられる陰陽対立という考え方があります。
そして、陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があり、どちらか単一では完成されずに、相反する相手がいてはじめて世界が成立するという陰陽互根、お互いの陰と陽の関係は常に変動している陰陽消長。
そして、あるタイミングで陽か陰が陽に転変、流動しているものだという根本的な考え方を理解しましょう。
この考え方は、私たちの生活空間から、ニンゲンの身体、病気など身近な問題に関してもすべてに及んでいます。
異性と愛
「愛」という言葉を聞くと、体外は男女の愛を連想します。
陰陽の中でも最も代表的なものは男女の関係なので、陰陽をつなぐものとしての愛で考えた時、異性間の愛が重要なのは確かでしょう。
次に男女の愛と言った時、精神的なプラトニックなものと、肉体的なセックスという、2つの関係性があります。
陰陽五行の象徴から話すと、精神的な愛は「火」、肉体的な愛は「金」です。
五行の話はまたするとして。
男女の愛に対する私たちの認識は、全くの他人だった二人が出会って愛に目覚め結婚して家庭を築き、子孫へとつないでいくということを「単なる偶然で起きたこと」とは思いたくないのが人情です。
「運命の出会い」「赤い糸があった」などとなにかしら見えない世界からの導きを感じ取りたくなります。
実際に、男女の愛はそれほどまでに、大きなテーマだったりもします。
陰陽というのは、どちらか一方だけで存在することはできません。
一方があればもう一方も存在します。
ただ、意識にあらわれていない、ということです。
「隠虚内熱」という言葉がありますが、
冷え性の人が、冷えているなら下半身で逆に上半身は熱が籠もることが多いです。冷えの中にも熱が存在します。
男女も実は同様で、肉体的に女性でも裏には見えない男性が潜んでいると考えます。
男性の場合も同じです。
ちょっとむずかしい話になりますが、
男性ならば、女性性は無意識に存在します。
人は必ず異性を無意識側に持つと言われています。
「自分自身の内なる異性へのあこがれを外なる異性に感じることを恋愛という」という説もありますが、まさにその通りなのかもしれません。
陰陽はふたつでひとつなのです。
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