病気になる前から気を付けて!未病の恐怖!

五行

最近、歳のせいか

身体のあちこちが調子悪くて・・・。

 

多聞先生
多聞先生

それ、病気の一歩手前、未病かもしれません!

未病って何?

朝起きて、なんとなく身体がだるい。
なんとなく、熱っぽい感じがする。

調子が悪いので、病院に行っても、特に悪いところはない、と言われる。
西洋医学では、症状が明らかに出るまでは病名はつきません。

こういう状態のことを病気になる前の状況で『未病』といいます。

未病とは、健康な人が病気に向かっている状態で、まだしっかりとした症状が出てない状況のこと。

日本未病学会の定義では、
中国最古の医学書とされる「黄帝内経」 の中で、「未病」とは「病気に向かう状態」と記されており、

  1. 検査値に異常はないが、自覚症状がある場合
  2. 自覚症状はないが、検査値に異常がある場合

どちらも未病とされています。

自覚症状があり、検査値に異常があるのは「病気」です。
「未病対策」とは、病気に向かうベクトルを逆の健康方向に向け直すことです。

貝原益軒が書いた「養生訓」では、

聖人は未病を治すとは、病いがまだおこらざる時、かねてつつしめば病いなく、もし飲食・色欲などの内慾をこらえず、風・寒・暑・湿の外邪をふせがざれば、其おかす事はすこしなれども、後に病をなす事は大にして久し。内慾と外邪をつつしまざるによりて、大病となりて、思ひの外にふかきうれひにしづみ、久しく苦しむは、病のならひなり。病をうくれば、病苦のみならず、いたき針にて身をさし、あつき灸にて身をやき、苦き薬にて身をせめ、くひたき物をくはず、もにたきものをのまずして、身をくるしめ、心をいたましむ。

東洋医学では、暑さや寒さ、湿度や乾燥、風も病気の原因(五邪)と考えます。

「病気ではないが、健康でもない状態。
自覚症状はないが検査結果に異常がある場合と、自覚症状はあるが検査結果に異常がない場合に大別される。骨粗鬆症、肥満など」 ス−パ-大辞林より

このように辞書でも書いてありました。

骨粗鬆症、肥満も未病!なんですね!

驚きです。

 

多聞先生
多聞先生

人の体も自然の一部です。

自然のチカラに逆らわずに共存することが

大事なんです。

同じ漢字だけど読み方が違う、風邪(ふうじゃ)

風邪と書けば、文字通り病気の「かぜ」ですが、東洋医学では「風邪」と書いて「ふうじゃ」と読みます。
こちらも外からの原因になるものです。
梅雨や長雨の時期の「湿邪」が重苦しい性質ですが、「風邪」は風の性質だけに、ふわふわ軽いイメージです。
手足が震えたり、しびれたり、かゆみがあったりして表面的な症状だけでなく、軽いので上に行く性質があり、頭が痛い、耳鼻咽喉科系の症状(鼻水、鼻づまり、のどの痛みなど)主に首から上に出るのが特徴です。
季節性のアレルギーなどにも出やすく、関節やリウマチなどの痛みの原因にもなります。

「風・寒はもっと畏れるべきである。ながく風と寒にあたってはいけない」

風邪やインフルエンザもかかってからの治療より、断然予防する方がいいです。

冷えは万病の元、寒邪(かんじゃ)

暑さの後、季節の変わり目秋が過ぎ、からだが寒さに慣れずに風邪を引く、という話もよく聞きます。寒邪は文字通り、寒いと書きますが、冬の主な外的原因でもある「寒邪」は、今は夏でも薄着の上にエアコンの利き過ぎで、身体を冷やし、女性は特に冷えている人が多いです。
加えて冷たいものの食べすぎなどでなりえます。
寒邪の影響を受けやすい機能は、腎と膀胱です。
まさに、東洋医学でいう「腎」は、腎臓だけでなく生殖機能や成長にも関わる大事な器官です。「水」を司る大事な臓です。

他の「火」「土」「金」「木」は過剰摂取など、弱くてはもちろん、強くても支障があるのですが、「水」の「腎」だけは、親からもらった生命エネルギーの生産工場です。
そのため、どれだけ強くしても大丈夫な場所です。
寒邪が侵入すると、エネルギーがうまく作れないために気力がなくなったり、冷えによって縮こまった場所の血液や水分の流れが悪くなったり、痛みを生じたりします。
生まれながらにまた、不要な水分を排泄し、使える水分を体内に循環させる働きもします。
冷え性は多くの病気を引き起こすので、注意が必要です。

暑すぎてもダメ、暑邪

最も太陽のエネルギーを受ける季節の外因「暑邪」は、上へ上へと向かって燃え上がる炎のような性質をもち、これにおかされると、ほてり・のどの渇き・むかつきといった熱中症や日射病のような症状が起こります。
東洋医学では「心」と「小腸」が「暑邪」に弱いとされ、「心」は心臓や血液のような循環器官だけでなく、同じ読みの「神(精神)」をも意味し、動悸・息切れやイライラ不眠のような精神症状も起こすと考えられています。
また小腸は消化以外に免疫にも関与するため、小腸の機能低下は、栄養分の消化不良だけでなく、夏風邪や皮膚トラブルの一因となります。

乾燥注意!燥邪(そうじゃ)

秋や春は空気が乾燥するため、「燥邪」に侵されやすくなるのですが、身体の中では乾燥を苦手とするのは肺と大腸です。
肺は東洋医学的には、気のエネルギーを生成して全身に巡らせるとともに、血液、水分の巡りや排泄にも関与します。
燥邪が鼻や口から入り込んで肺が弱ると、新しい気のエネルギーができないため、呼吸器症状だけでなく、免疫力も低下します。
大腸が乾燥すると、全身倦怠感や免疫力の低下しますので、注意が必要なのです。
特筆するべきは、乾燥は美容面にも大きく影響することです。
肺が弱って潤いをなくすと、見た目の若さも失われがちです。

湿度にも十分気を付けて!湿邪

雨は、植物の成長に欠かせないものですが、高い湿度は、私たちの体調にも大きく影響します。これを東洋医学では「湿邪」と言います。
重くて粘々した性質があるため、頭や手足が重い・だるいという症状や関節痛・膀胱炎の原因になりやすいとされています。
また、食欲がなくなったり下痢をしたりするのは、東洋医学では、「脾」と呼ばれる胃などの消化器が、最も「湿邪」に侵されやすいからです。食べ物を消化して、栄養を巡らせるはたらきの器官が弱ることで、疲労倦怠感などの全身症状がでます。
もともと胃の弱い方は早々に「夏ばて」になり体調をくずしがちです。

すべてを燃やし尽くしてしまう、熱邪!

熱を身体にこもらせると、熱は火が燃え盛るように上へ上へと向かう性質を持つため、からだの上部に症状が現れます。
のぼせやほてりはこのために起こります。
出血しやすく、できものができやすくなります。
身体の外の皮膚にできればまだ治療もしやすいですが、身体の中にできたできものは、外科手術になるとやっかいです。
その他、めまい・頭痛・目の充血・歯茎の腫れなどで、精神状態が不安定になって睡眠障害が起こることもあります。
日々の生活では、熱邪そのものが入り込むより、湿邪・暑邪・燥邪・寒邪・風邪が体内で長期間とどまって熱邪に変わることの方が多いです。
熱邪が燃え続けると、からだの水分やエネルギー(気)を消耗します。
潤いや気力をも奪い去ってしまうので、注意が必要です。

まとめ

  • 病気ではないが、健康でもない状態が未病。
  • 健康から病気に向かっている状態でもある。
  • 湿邪・暑邪・燥邪・寒邪・風邪・熱邪は未病の原因。
  • 自然の大きな力に逆らうことなく、四季を楽しむのもポイント。

 

多聞先生
多聞先生

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