コロナの後遺症が取りざたされています。

治療

その中でも話題になっているのが「味覚障害」です。
和歌山県では『新型コロナウイルス感染症の後遺症等のアンケート調査の結果について』と平成2年11月にこんな調査結果をまとめています。

〇 退院後何らかの症状がある75人のうち、症状で最も多かったのは、嗅覚障害であった。
続いて倦怠感、味覚障害、呼吸困難感が多かった。
〇 脱毛が12人あり、集中力低下や睡眠障害、目の充血、記憶障害を訴える人もいた。
〇 入院中、無症状で経過した人が退院後に倦怠感や集中力低下、記憶障害、目の充血を訴えていた。

こちらでも味覚障害は3番目に挙げられていました。

ちなみに1位は嗅覚障害、2位は倦怠感です。
ですが、実際はヒトコトで「味覚障害」と言ってもその原因はさまざまなところにあります。
本当にコロナウィルスが原因なのかもしれませんし、直接の原因は他にあってコロナウィルスがその症状が出るきっかけになったのかもしれません。
いずれにしても、コロナの後遺症については解明されていないことが多く、根本的な解決方法はまだ見つかっていません。
病院ではその症状が出る病名が診断されなければ、医師は確信を持って治療にあたることはできません。
いわゆる未病、ということですが、確かに今までと違って味覚が異なっている、味覚障害があったとしても、検査や他の症状と総合して確信的に病名がつけれないのであれば、手探りな治療になります。
嗅覚障害や倦怠感においてもそうです。

例えば「味覚障害」について

「味覚障害」の症状は、さまざまな現れ方があります。

食べたものの味が薄く、または何も味がしないように感じることもありますし、
苦味や甘みなどの特定の味だけが感じられない場合もあります。
味が減退やなくなるなどとは反対に、
何も食べてないのに、苦味や渋味を感じることもあります。
苦いものを甘く感じたり、酸っぱく感じたり、本来とは違う味に感じることもあります。
どんなものを食べても嫌な味にしか感じられないこともあるようです。

いずれにせよ、味覚障害の症状は、作った料理の味がなんだか変だったと、
家族からの指摘で発覚するケースもあり、自分で気づきにくいこともあります。
その症状に気づいた時には症状が進行してしまっていては大変です。

「味覚障害」を引き起こす原因

脳卒中による神経障害や、顔面神経麻痺でも味覚障害を引き起こすこともあります。
それは味覚を司る神経を損傷するからとされています。
神経障害は糖尿病によって引き起こされることもあります。
糖尿病は腎機能の低下を招きます。
これが味覚障害へとつながることもあります。
亜鉛が流れてしまうことが原因のようです。

もちろん、加齢による老化が味覚障害の原因となることもあります。
こちらは味覚だけでなく感覚器の機能低下のせいです。
また、歳を重ねると現れることが多い口腔乾燥症(ドライマウス)も味覚障害の症状が出ることがあります。
その他副鼻くう炎、アレルギー性鼻炎でも味覚障害になることもあります。

また偏った食生活でも味覚障害になることもあります。
代表的なものは亜鉛欠乏症です。
亜鉛が不足すると、味覚障害だけでなく、鉄欠乏性貧血、生殖機能低下などを引き起こします。
舌の表面の炎症のような舌の異常でも味覚障害が起こることもあります。

鍼灸での「味覚障害」へのアプローチ

まずは丁寧に問診をして、その方の状況を聞き取ります。
その上で、舌診、脈診をして、患者さんの今の状況を総合的に東洋医学的に診断していきます。

ヒトコトでコロナ後遺症と言っても、上記のような隠れた原因もありますので、患者さんに合わせた鍼刺激を入れていきます。
具体的には、腎臓・心臓・膀胱を司る経絡へ鍼です。
もちろん、状況は個々に違いますので一人ひとりを診ないことにはわかりません。
当院を訪れてくださった患者さんは1回でも症状が改善された、とおっしゃる方も多くいます。

「味覚障害」で気になる症状がある方は、ぜひ当院へ足を運んでください。

 

多聞先生
多聞先生

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