【症例紹介】便秘

治療

昔からわたし、便秘なんです。

多聞先生
多聞先生

便秘になると、

いろんな病気になったりもするので

できるだけ解消した方がいいですよね。

そもそも便秘って何ですか?

多くの人が、便秘と聞いて思いつくのは、便が「何日も出ない」「お腹が張る」といった事ですが、まさにその通りです。
そして、現代女性の2人に1人は便秘であると言われています。
大腸がんを誘発する因子でもあるので、注意が必要です。

急性・慢性の便秘の違い

便秘には急性(一過性)と慢性(症候性・常習性)があります。

急性型の便秘は、経験された人も多いと思いますが、旅先など慣れない環境で起こることが多いものです。
これは、環境の変化に慣れてくると、自然に解消されるので、それほど心配はいりませんが、たまにそのまま慢性に移行してしまう人もいます。
慢性(症候性・常習性)の便秘は、普段の食生活や生活習慣で起こるもので、大多数の人を悩ませているのが、慢性型の常習性便秘です。

では、常習性便秘はどういうものがあるのでしょうか?

1.常習性便秘

常習性便秘は、原因の違いから3種類(直腸性・痙攣性・弛緩性)に分ける事が出来ます。

2.直腸性便秘

直腸まで便は運ばれているのですが、大脳に「便を出して!」という信号が伝わりにくくなっているために起こり、便は固く大きいのが特徴です。
解消法は、コップ一杯のお水を目覚めてすぐに飲み、便意をおこさせることがポイントです。

3.痙攣性便秘(過敏性腸症候群)

普段の疲れやすさやストレスのよって、腸が緊張した状態になり起こるものです。
便秘と下痢を繰り返し、腹痛はすごくあるのだけれども、便の量は少なくコロコロしているのが特徴です。
解決法は、冷たい水や香辛料・脂肪の多い料理やカフェイン、アルコール、硬い野菜などの刺激物を避けて、腸への負担を減らす事がポイントです。

4.弛緩性便秘

腸の動きが悪いことで起こるもので、痩せ型の人や腹筋の弱い人、運動不足の人に多く見られます。
特徴として、お腹が張って苦しく、便はあまり硬くないことです。
解消法は、冷たい飲み物、香辛料などで腸に刺激をあたえて動かす事がポイントです。

東洋医学的な便秘のアプローチ

東洋医学では便秘のことを『秘結(ひけつ)』と呼びます。
そしてその原因によって『熱秘』『寒秘』『燥秘』『気秘』と4つのタイプに分かれます。

タイプ
原因と主な症状
応対法
熱秘
体が熱く感じたり、のぼせ、口が渇くなどの症状が見られます。原因は体の中に熱をもってしまうと、体液が減ってしまい、それを補うために腸管内の便から水分を多量に吸収するようになります。
水分や果物・野菜などをたくさん取って、辛いものや刺激の強い食べ物を避けましょう。
寒秘
手足の冷えや、腹の冷え、寒け、腹痛などの症状が見られます。原因は冷えにより腸の働きがにぶくなることにより、便秘となります。便の水分はあまり吸収されないので、長く腸の中にとどまった先端部の便のみが水分を吸い取られて硬くなります。
身体を冷やさないことです。身体を暖める食べものを取りましょう。また、適度な運動を薦めます。
燥秘
単に毎日便を出す習慣がないために、便の水分が吸収されて乾燥してしまい便秘をしてしまうタイプと、腸液の分泌が低下して便が乾燥してしまうタイプです。
規則正しい排便リズムを作ることも大切です。水分を十分取りましょう。
気秘
西洋医学で分類されている痙攣性便秘のことです。もうひとつのタイプは元気がない、食欲不振、疲れやすいなどの症状がある人で、腸も無気力になり排便が困難になるタイプです
ストレスを上手に解消することです。疲れないように快適な生活を過ごしましょう。

便秘の日常生活予防

多聞先生
多聞先生

日々の生活で気を付けることを

まとめてみました。

食物繊維・水分を多く取ること。

食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくし、便の量を増やしてくれます。
食物繊維は腸で消化されず、便として排泄されるからです。
繊維は便通を整えると共に腸を刺激し、スムーズな排便を促します。
繊維は腸内細菌の善玉菌を増やし、 腸内環境を整えることも知られています。ですが、スムーズに排便するには、それなりの量が必要です。
食物繊維の多い野菜や果物、海藻類をたっぷりとることをおススメします。

小食も便秘の原因になります。
過度なダイエットは注意してください。

水分が少なくても便が固くなり便秘になります。
日中水分不足とならないよう、こまめに水分は取ってください。
朝起きたらコップ1杯の冷水を飲むと、腸を刺激し、排便へ促してくれます。

食物繊維のこと

便秘の時には、『食物繊維』を食べるとよいということは、周知の事実です。
食物繊維に不溶性と水溶性があるのはご存知でしょうか?
便秘の種類でどの食物繊維を摂取するかが変わってきます。

※不溶性の食物繊維は、野菜(キャベツやカボチャなど)、穀物(コンニャクやイモなど)、豆類に豊富に含まれており、大腸の動きを活発にしてくれるので、直腸性・弛緩性便秘には最適。

※水溶性の食物繊維は、海藻類や納豆(ネバネバしたもの)、フルーツなどに含まれていて、大腸への刺激が少ないので痙攣性便秘に最適。

運動不足や病気でも・・・

腸の動きは運動で活発化します。
なので、病気などで寝たきりになると腸の運動が弱くなります。
また、痔などの腸の病気でも便秘になります。

規則正しい生活習慣を

食事まずは、規則正しい食事を心がけてください。
特に、朝食抜きは禁物!そして、食物繊維・水分・適量の油が快便の味方。朝は必ずトイレに行って、我慢せずに、規則正しい排便リズムを作ることも大切です。

便意が起きたらすぐにトイレへ直行してください。
我慢すると便意が消えます。
便秘習慣がついてしまうと、なかなか治らなくなります。

また、精神的ストレスが自律神経のバランスを崩し、ケイレン性便秘を起こしやすくなります。

便秘のツボ押し

便秘のツボ療法は便秘の予防や快便のために家庭で手軽にできます。
リラックスの状態で行ってください。

大腸に沿って「の」の字を描くように時計まわりにマッサージ。
下腹部にある、水道(すいどう)。大巨(だいこ)腰にある、大腸兪(だいちょうゆ)手にある、支溝(しこう)、内関(ないかん)、合谷 (ごうこく)
足にある、足三里(あしさんり)など。

便秘と針灸(鍼灸)治療

便秘の方の多くは下剤を使用していることが多く、連用すれば常習性となることが多いようです 。
下剤の増加や連用に悩んでいた患者が、鍼灸治療によって下剤の減量あるいは使用しなくてもよくなった方もいます。
便秘の針灸治療のは胃腸の機能を調整する目的で行われることが多く、診察ではどんなタイプの便秘かを見分けます。
症状や体質に合わせて、施術していきます。

鍼灸治療は便秘はよい効果を上げています。
常習性便秘で悩んでおられる方は、ぜひ一度鍼灸治療を試してみてください。

まとめ

  • 現代女性の2人に1人は便秘だと言われている。
  • 便秘は生活習慣がおおきな原因。
  • 食べ物、水分、規則正しい生活を。
  • 東洋医学では便秘のことを『秘結(ひけつ)』と呼ぶ。
  • 便秘の治療に鍼灸は大きな効果を生む。

 

多聞先生
多聞先生

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